個人的に印象に残っているハナシ:就活の時期ですね。その8
情熱大陸で内田篤人が出ていました。彼は、鹿島アントラーズに入団当初は「まったく海外になんて興味ない。行きたいとも思わない」って言ってましたけど、ドイツで「負けず嫌いな自分」を再認識し、良い経験になっているらしいですね。環境ってのはすごいなと思う次第でございます。
ま、それはさておき。
今日は、今までみたいな就活のスタンスや動きとかの話ではなくて、最近学生と話していて、良い姿勢だなと感じたハナシです。
私は、現在、短期大学に所属しているもんで、最近の就活の相談となると、大学1年の学生が主な対象になるんですね。
で、この前相談に来た学生に、「履歴書にはどんな経験を書こうと思ってんの?」って聞くと、こういう話が返ってきました。
「私はインターンシップに行ったときの話を書こうかなと思っています。ホテルに1週間行ったんですけど、その時にやったことは、コーヒーの砂糖を詰め替える、お客様来た時にドアを開ける、とか、雑用的な仕事がほとんどでした。どれも小さいものの大事な仕事だってことは分かってるんです。でも、やっぱり何の力も経験も無い学生の私が、働きに行ったって、そりゃ受け入れる側になれば、雑用的な仕事を任せるしかありませんよね。そう思った時、めっちゃくちゃ悔しかったんです。もう、めちゃくちゃ。これだけしか任されないのかって。無力感ったら無かったんです。だから会社入ったら、勉強して、早く一人前になりたいって強く思いました。」
この学生がやったことって、インターンでの雑用だけです。
賞をとったわけでもないし、強烈に良い評価をもらったわけでもないし。みんなのリーダーでもありません。
でも雑用する中で、働くっていうことを改めて真剣に考えて、色んな葛藤をしてきたんですよね。
で、それが結果として働く意欲へと結びついた。
自分が会社に勤めてるころなら、なんか中途半端にサークルで副リーダーやってましたみたいな人より、よっぽど一緒に働きたいと感じさせる話だなと思いました。
経験は決して特別でもないし、大きくもない。
でもこのリアルな感情の動きは、とても良いです。
エピソードの大きさよりも、何を感じ、何を考え、何を学び、そして、これからどうしていこうと思ったのか。
それ、大事ですよね。
(特に、これからこうしてみたい、っていう想いのところ)
大学1年なので、高校を卒業して10カ月程度ではありますが、しっかり向き合って、考えてたんだなぁと。
就活が始まると、良い素材でも、短大なので、それだけで4年制大学の学生に負けちゃうこともありますが。
それはとても悔しいことです。なんで負けなアカンねん、と。
でもそれもまた現実。
乗り越えなきゃいけません。
そして、自分も学生をサポートしつつ(もちろんこの学生だけじゃなくて)、大学の価値向上するために、日々頑張っていかなあかんなと、ホント、思っております。
細かなことでも、たくさん感じて、たくさん考えて。