たまたま:就活の時期ですね。その9
なでしこジャパンは、川澄選手が注目されがちですが、私は、鮫島選手が好きです。
ま、それはさておき。
いろいろ就活関連の話を書いてまいりましたが、今回で最終回になります。最後の就活関連記事は、私の好きなキャリア理論についてです。
人間のキャリアに関する研究は色々と進められています。その中で、私が好きなものは、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した「計画的偶発性理論」です。
「計画された偶然性」とか言われたりもしてます。
今のみなさんの人生って全て計画通りには進んでいませんよね。
色んな出会い、色んなきっかけで、様々に変わってきたと思います。私もそうです。
そう、今の自分は、「たまたま」、あるわけですよね。
キャリアの8割は偶然によって出来ていると言われています。
入学した大学、内定した就職先、入社後に就いた仕事なども、ずいぶん前から計画した通りには進んでいないことがほとんどです。
「たまたま」ですよね。
そのように数多くの偶然によって、現在のキャリアが作られてきたわけですが、ぼーっと待ってるだけではなくて、自分から行動を起こしても、更に「たまたま」起こる事柄を増やすことはできます。
なので、自ら色々な行動することで、計画的に偶然を起こし、その中で「良い偶然」、つまり、チャンスを掴んで良いキャリア形成をしていこうというのが、「計画的偶発性理論」です。
偶然をモノにする、って感じですよね。
そして、偶然を味方にし、充実したキャリアを歩んでいる人には5つの特性があると言われています。
それは、
- 好奇心:Curiosity
- 持続性:Persistence
- 柔軟性:Flexibility
- 楽観性:Optimism
- 冒険心:Risk Taking
の、5つです。
これは自分の人生を振り返ってもそうだなと感じることも良くあります。
なんにでも興味を持ち(好奇心)、粘り強く続け(持続性)、新たに生まれた機会やアドバイスを受け入れ(柔軟性)、でも何とかなるやと前を向き(楽観性)、大変な道かもしれないけど思い切って飛び込む(冒険心)。
これが出来ている時は、本当に面白い仕事や役割に巡り合えてきました。
このある種のオープンな姿勢は、持ち続けて行きたいですね。
これ、就活でネガティブな時って、5つの特性の反対に進んでるように思えません?
- 私はこの業界(もしくはこの会社)にしか興味が無い(好奇心不足)
- あー、もう就活やーめた(持続性不足)
- ESの書き方変えてみたら?みたいなアドバイスは聞きません(柔軟性不足)
- あぁもう不安で不安で仕方ない(楽観性不足)
- OB訪問も説明会もESもメンドクサイし、大変そうだからやめよう(冒険心不足)
などなど。大変そうだからチャレンジやめとこう、とか、業界職種への固執、みたいなことは良く起こっていそうです。
こういう姿勢だと、あくまでこの理論によればですが、自分にとってのチャンスや、ステキな運、魅力的な出会いっていうものはスルりスルりと両手から逃げていくことになります。
会社入っても、「こんな仕事やるために入ったんじゃない」とか「うちの会社大丈夫か」とか「大変そうだから、やめとけよ」ばっかり考えてても、何もつかめ無さそうですよね。
(でもまぁ経営状態や戦略とかは冷静に見た方がいいかもですが)
そして何よりこのネガティブでクローズドなマインドになっている時は「行動」が無くなりますので、良い偶然も起こしようがありません。
こういう思考を維持するのは時に大変かもしれませんが、前向きに何でもチャレンジしてみて、良い偶然を掴み取ってもらいたいなと思います。