キッチンは多機能なものの方が売れてるってさ
長野は昨日今日で桜が満開でした。ちょっと遅れて楽しむ桜も中々おつなもんです。高原に行けば、5月くらいに咲く桜も。まだまだ花見やれまっせ。
ま、それはさておき。
私、ちょっと前に家を買うことにしまして、現在住宅メーカーのデザイナーの方と、間取り等々の細かいところを打ち合わせしています。
そこでキッチン周りの話になった時に、
「ここのキッチン、デザインなんかはそれほど良くないんですが、シェアはとても高いんですよね。使うのかなぁっていう機能も含めて、多機能なキッチンなんですが、そっちのほうが良く売れているみたいですね」
ということを聞きました。
シンプルで、インテリアとしてのデザイン性の高さがあることよりも、多機能である方がよく売れるとのこと。
最近のパソコンの売上ランキングを見ても、各メーカーのハイエンドモデルが良く売れているようです。
(上位はNEC、東芝、富士通など。アップルのパソコンは、デスクトップ部門にひとつだけでした。発売時期もあんのかな)
多機能のものはいらん、日本のメーカーの誤った開発の方向性だ、デザインとか感性の部分が大事だ、などなど言われて久しいとは思いますが、やっぱり少々値が張る買い物だと、「何かあったときのために多機能の方がいいんじゃないか」という感覚は、まだあるんですかね。
スマートフォンも、電話、メール、インターネット、音楽、あとTwitterとなめこ、くらいで、他の機能は「ついてるけど使ってない」ものばっかり。ガラケーとほとんど変わらない使い方。でもまぁ、スマートフォンをみんな買いますよね。
「多機能であること」は、日本人にとってお守りというか、不安解消になってるのかもしれません。
SNSの普及も承認欲求の高まりだと思いますが、色々な点で、日本は「不安」に包まれていると思います。
国内の市場は、小さくなってきているとは思いますが、特にデザイン性が高くなくても、不安解消の「お守り型商品開発」は、まだまだ日本人には有効なのかもなぁ、
と、ボンヤリ考えながらデザイナーさんの話を聞いていたので、
なかなか自分の家の壁紙の色を決められずにいます。
来週は、何でも「木目調か白かのどっちかでいいです」と言わないようにしたいと思います。
(決意を新たにしても、多分なにも変わらないけど)