読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

モリタヤスノブログ3.0

福岡大学商学部 森田泰暢のブログです。のらりくらりキラリ。

3年生ゼミで絆創膏の行動観察やってみた。

先日のUXシンポジウム福岡の後、浅野先生から行動観察のワークショップについてアドバイスを頂いたので早速3年生ゼミでやってみました。頂いたものは使ってみる。教わったものはすぐ試してみる。


4年生ゼミとは違って、こちらのゼミは個別のプロジェクトもやっているもののUX的なことはあまりできていなくて。身体性を少し伴うことのほうがシンプルに楽しさもあっていいかなと思い、トライ。雨も降りまくってたしね。

絆創膏ワークショップ

今回は絆創膏を使ったワークショップ。
f:id:moritayasunoblog3:20160713175351j:plain

学生は「カットバン」「リバテープ」「バンドエイド」といろいろな呼び方を。私はカットバン。

最初は単純に新しい絆創膏のアイデアを出してよ、と。

「光る絆創膏」とか「筋力増強する絆創膏」とかドラえもんの秘密道具みたいなものや、オシャレな「革の絆創膏」みたいなアイデアが。経済学部なのでイラストを添えるという発想があまりありません。

f:id:moritayasunoblog3:20160713131957j:plain


「もっとひねろうぜ!」とアイデア飛躍のフレーズや「それもう既存商品であるんじゃないの?」というマーケティング的な言葉も出てきていました。ユーザーの話はほぼ無い。

観察へ

そして次は観察しなはれとワークショップに。「利き手を怪我して使えない状態で、反対の手で絆創膏を貼る」という設定。エクストリームユーザーですね。作業手順も分解しながら観察記録をワークシートに書いていく。

めっちゃモノ見てるやん。視線の先には絆創膏。
f:id:moritayasunoblog3:20160713133450j:plain

f:id:moritayasunoblog3:20160713133557j:plain


お、ちょっと人見てる。見てない人もいる。複数で見る意味。
f:id:moritayasunoblog3:20160713133502j:plain

口使うこともありますよね。女性がやってもこうなるんかな。
f:id:moritayasunoblog3:20160713134054j:plain


そこから問題点を整理して、アイデアを再度出す。「ゴミがいっぱい」みたいな使用後の状況を記述できているところも。
f:id:moritayasunoblog3:20160713140012j:plain


改めて実際に絆創膏を触りながらアイデア出したり。「おー、それ使いやすそう」とか「いや、でもそれ誰が使うの?」とか「ゴミめっちゃ出るよ」とか利用状況の話も少しずつ。
f:id:moritayasunoblog3:20160713135242j:plain

付箋のメタファーでアイデア考えてますな。周りの道具からも着想を得ています。
f:id:moritayasunoblog3:20160713135435j:plain

浅野先生が仰ってた形状のテープもやっぱり候補には出てました。真ん中のほうに赤いボールペンでうっすらと書いてあります。
f:id:moritayasunoblog3:20160713140109j:plain


ちょっとイラストも加えて。
こっちはポストイットのように片面だけのりがついてて、ペラペラ片手ではがしていくようなイメージ。半分だけペロッと出ているそう。ゴミ出にくい。
f:id:moritayasunoblog3:20160713140653j:plain


こちらのアイデアはFit'sのケースのような形で、絆創膏を取るとワンタッチで裏の台紙が半分はがれるそう。確かに片手でできるし、ゴミも半分。(絵の描き方も教えてもらいたくなるな・・・)
f:id:moritayasunoblog3:20160713140726j:plain


そして最終発表を行いました。
f:id:moritayasunoblog3:20160713141434j:plain


ペルソナの設定で2チームが「20代の女性で料理にまだ慣れていなくてちょっと指を怪我して・・・」と話していました。半分憧れじゃないのか・・・
いい問題点の整理はされてたけど、憧れペルソナに恋しすぎて妄想が上回っていったのは惜しかったかなあ。こういう風に絆創膏を使ってもらえると「萌える」みたいな感じが強くなって。

しかし萌えの要素を踏まえた絆創膏ってあんのかな。

オブザベーションシート

「苦戦していると笑う」
「口を使うものの、口に台紙が張り付いてプッとできない」
「貼り終えた後に、「オレ器用だからな」と言っちゃう」
と書かれていたのは面白かったです。
利き手でない片手でやることは達成感を得たりするんでしょうかね。

学生の感想

・一つの物事に対していろいろな見方があることがわかった。人が動作をするときに様々な感情をもって動いているので、商品開発の際には様々な状況を作り出して体験することが大切だと思った。人に協力してもらってアセスメントをするのも良いと思った。
・人の姿を見ると考えやすい。自分の考えが少し違った形で伝わったので、考えをまとめてから話したい。
・状況や行動を観察することで、適当に思いつく答えとは違った良い答えを導くことができたと思います。ターゲットや状況を決めることで話が進めやすくなった。
・新機能は思いつくが、それが持つ本来の機能がダメになってしまうと元も子もない
・1人を考えるとその人だけでも問題点がたくさんあったので、様々な観点からその人を見るべきだと思った。書き出してみることで考えがまとまったりするので大事なことだと思った。
・観察したときに人それぞれ発する言葉や行動が違い、独特な行動も見れた。
・最初はバンドエイド自体の機能を考えていたが、観察後はバンドエイドの「貼りやすさ」をどのグループも考えていた。ユーザーの行動に目を向けていたと思う。
・特殊な状況のほうがより具体的な案に繋がりやすい。作業ごとに見ることでも具体的な案がでた。
・特定の場面にしぼって考えるとまた違った機能面などを考えることができてとても面白い。最初はあまり意味のない機能などを考えていた

自分メモ

・途中で人の観察記録を見てしまう。
・ケガした手をうっかり使ってしまう。
・二人目のけが人役が最初のけが人役を見て学習を始める。
・問題点見てアイデア先に思いついてしまってペルソナと行ったり来たり。ペルソナ作成ワークとアイデア創造ワークは分けるか、並行するか。DeNAは感動を作ってからターゲットを決めたりするもんなぁ
・憧れペルソナを作ってしまって、妄想が上回り、観察結果があまり活かされていないチームも。
・90分は短い


九州もとんでもない雨でしたが少し元気になりました。
観察力のルーブリックとかあんのかな。