モリタヤスノブログ3.0

森田泰暢のブログです。福岡大学商学部の教員でヒマラボの代表理事でもあります。思えば遠くへ来たもんだ。

ハワイ連れていくけどスマホ置いて行ってねアンケートについて

先日お話の中で、ある企業が新入社員に「ハワイ旅行連れていくけどスマホは置いていってね」と条件を出したら誰も行かないと言ったというエピソードを聞きました。
あぁ確かにそういうこともあるかなぁと思ってはいたのですが、実際に確認したく、とても粗いアンケートですがTwitterでとってみました。

「『ハワイ旅行1週間連れていくけど、スマホだけは家に置いて行ってくださいね。現地調達ももちろん無しで」の時にハワイ行く?行かない?」という問いでした。


Twitterなので17歳JKを名乗るオッサンも回答知りたくて投票したオッサンも混じってるかもしれませんし、ハワイが嫌だ、1週間が嫌だ、旅行が嫌だ、というものも含まれる粗さですが、結果は次の通りでした。

f:id:moritayasunoblog3:20170303114139p:plain


結果は32%の人が、「行かない」に投票。大体3人に1人。


「いやいや7割行くやん」というように見えもしますが、3人いたときに1人が行きたくないと言い出せば、「誰か行きたくないというなら自分も行きたくない」という人に伝播して行きたくない人は2人に。3人中2人が行きたくないと言えばその旅行は無くなるでしょうね。
臨界質量ですかね。山岸先生の本「日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点」にも書かれていたような。

学生を見ていると本当にオンラインとオフラインがシームレスで、彼ら彼女らから学ぶことはとても多いです。
PCからスマホに移行してきた世代と同じ方法をとらせること(グループウェアやファイル管理、文書作成、オンラインコミュニケーションなど含めて。PCの延長としてのスマホ)は、果たして学生を進化させてるのか、と思ってしまいますね。
スマホを手放せない」みたいな人間とモノとの関係ではないような。

その点、若者は自分たちの行動を言語化して何か作れればもう無双できるでしょうね。Snapchatもその例かも。自分ではそのすごさをわかってないかもしれませんが、すごいぜ学生たちよ。

32%が行かないと答えた事実をどう捉えるのか。また考えてみたいなと思います。