モリタヤスノブログ3.0

森田泰暢のブログです。福岡大学商学部の教員でヒマラボの代表理事でもあります。思えば遠くへ来たもんだ。

答えか反応か:就活の時期ですね。その6

今日の日本代表は「ベストメンバーで華麗なサッカー見せたるで!」っていう浮ついた意気込みは感じられましたが、カッコ良かったのは、「何が何でも勝ったるで!」のウズベキスタンでした。

ま、それはさておき。

就活ってのは色んな社会人の方とも関わることがあると思います。
面接の練習や、OB・OG訪問、履歴書チェックなどなど。

そのプロセスで、メールのやりとりってしますよね。

例えば、OBやOGの方に志望動機チェックしてもらった時、

  • 「志望動機は、○○っていう点が甘いね。例えば、A君はウチの会社で具体的に、どんなことがやってみたいの?10年後とかどうしてたいの?」

ってメールが来たとします。

答えにくい質問が来ました。
さぁどうするでしょうか。

そういう時に、何かよくありそうに思うのが、その答えが出るまで、全く反応しないパターンです。

つまり、

  • 「問いかけメールが来た」→「すぐに思いつかない」→「答えが出たら返信しよう」

です。

これ、問いかけた側はどんな気持ちになるでしょうか。
しかも相手は社会人です。

仕事の場合なら、すぐに答えが出ないなら、出ないなりに返信しますよね。
「すいません。すぐに出てこないので、出てきたらまた連絡させてください」みたいに。
(もっと良いのは「●日までに、答え考えます」ですけど)

つまり、「早い回答」ではなくて、「早い反応」です。

相手からのメールにすぐに「反応」をする。

社会人の方々は、このあたりは仕事で日々やってますから、学生からこういう無反応の対応されると、とても目立つし、敏感になると思います。

「オイオイ、大丈夫か、こいつ」って。

もっと最悪なのは、その前に学生からの質問の回答が入ってる場合です。

  • 「A君の質問ですが、うちはそこまで残業時間はありません。そして送ってくれていた志望動機なら大丈夫だと思います。ただ、ひとつ気になることがあって、3年後はうちの会社でどんなことやってみたいですか?」

みたいに、「A君からの質問の答え+答えにくい回答」の場合です。

これもまた

  • 「へぇ、あんまり残業ないんだ。しかも志望動機はいいんだな。うんうん。わ、良くわからんことも質問されてる」→「すぐ答えられない」→「答えが思いつくまで無反応」

になることが、あります。
これももちろんダメです。質問に回答したことへの感謝もないし。
答えた側、イライラします。

そしてそして、もっともっと最悪なのは、学生の質問への回答のみの時です。

  • 「A君、うちはそんなに残業ありませんよ。心配しないでくださいね。また何かあったら言って下さい」

で、これ読んで、心の中で

  • 「わー。残業ないんだ。良かった良かった。不安解消されたわ。」(終わり)。

で、反応無し、みたいなパターンですね。

「おいおい、こいつ質問に答えたらそれで終わりかよ」

ってなりますよね。

カスタマーセンターに問い合わせてるんじゃないんですからね。
この時の「学生に使われた感」は尋常じゃないと思います。

相手から問いかけが来たら、ちゃんと答えないと、と心配になる気持ちはわかります。
ただ、問いかけた側がまず欲しいのは、
「正確な回答」ではなくて、「早い反応」です。

答えられないなら、答えられないと反応する。

24時間以内には反応する。

クイックレスポンス(24時間以内は早くないけど)。

「遅くなりまして、すみません」で、何でも許されると思ったら、大間違いです。

自戒の意味も込めて。