モリタヤスノブログ3.0

森田泰暢のブログです。福岡大学商学部の教員でヒマラボの代表理事でもあります。思えば遠くへ来たもんだ。

20170630-0701「これからのUXデザイン」と「パターン・ランゲージワークショップ」

とても濃い2日間の記録を。

6月30日 フィールドワークのブリーフィングと「これからのUXデザイン」@FukuokaGrowthNext

経験デザイン研究所の浅野先生にお越しいただきまして、ゼミ生向けに翌日行うフィールドワークについての説明。日本の経済状況やビジネス環境の変化などからも回り回って教えて頂くことに。なかなかここまで柔軟に対応してもらえることはないですよね。

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フィールドワークから「外国人観光客の日本人化パターン」を見つけるという課題。このお題が難しいかどうかもピンと来ないところはあったかもしれません。難しいんですけども。

ブリーフィング後は社会人の参加者も続々と集まってまいりまして「これからのUXデザイン」について。

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文系はリサーチャー育てなあきまへんなぁと思いつつ、ゼミ内で少し工作やプログラミングもやってみようかという流れが出てきていたので、その他の領域への理解もある人材に育つと良いなと妄想。まさに「これから」という内容で勉強になりました。ヨシカワさんの会社設立の話題も出てきました。

ゼミ生もまだ2年生で内容難しいだろうなと少し心配もしていましたが、何とかかんとかメモを取ろうとしていてくれたのは実は嬉しくて。ブリコラージュ。その釘を拾っておいてよかったと思えるように、頑張ろう、私と思えました。

0701 パターン・ランゲージワークショップ@福岡大学

ブリーフィングを聞いた学生は朝からそのままフィールド調査へ。前日来れなかった学生には朝集まってもらって簡単に説明して観察へ向かってもらう。14時に福大集合。

浅野先生のご指導のもと、集めたエビデンスをもとに、パターンを見つける。枠組みはパターン・ランゲージを活用。
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太鼓の達人の経験者とそうでない人の行動から見つけたパターン
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荷物が少ないほど現地人ぽくなる、は良い着眼点!
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上の写真みたいに、Problemを解決するSolutionを書きがちですね。Problemは外国人観光客が直面して困ったり戸惑っていることやその状況、Solutionはそれへの対処という感じで、両方とも主語は外国人観光客なんですよね。サービス提供の内容になると主語が変わってきます。パターンを説明するために、Context、Problem、Solutionがあります。これはもっと念入りに教えて、調査出発前に確認してあげたほうが良かったなと反省しています。

(浅野先生のblogでも同じようなことが。ProblemとSolutionという言葉がそうさせてしまうことはありそうですね。ワークシートの改良案も考えてみたいです)
Xデザイン学校 番外編 フィールドワーク・トレーニング | 経験デザイン研究所

パターンを見つけた後は、それを用いてサービスのアイデア出しまでを行いました。

プレゼン頑張るゼミ生。
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今回は、
・「概念化」の重要性(そして難しさ)
・調査してきたデータに基づいた発想をすること(ちょっと、絆創膏のblogでも書いたんですけどもね
・調査の目的を意識すること
の3点がポイントだったかなと思います。

仮説立てて、調査しながら、集めた事実をもとに概念化していく。このプロセスを手を変え品を変え何度もやっていきたいです。
観察のポイントは結構良かったなと感じました。撮影された写真を見たときは「おおっ」と独り言も出ちゃったり。
集めた事実やデータから概念を抽出していくのが難しいので、そこはまたデータを集めながらやっていきましょう。
今回は本当に難しいし大変だったと(暑かったしね。。)思います。また一緒に色々と成長していきましょう。私も頑張ります(2回目)。

学生のblogはこちらにまとめて別記事で

※浅野先生もblog書いてくださいました。 福岡大学でパターンランゲージ・ワークショップ | 経験デザイン研究所