20180623 Xデザイン学校大阪分校BC 第2回オブザーベーションに参加
約1ヶ月ぶり。今月はW杯も始まり睡眠不足気味なのでまた新幹線はグッと寝る。目を開けたら新大阪。
今回は観察技法とその分析(上位下位分析法など)。ゼリーを用いたワークショップ。ゼリーを食べてその様子を観察し、分析する。行為の中にエラーがあるし、発話にはその背景がある。
ユーザーになりきるっていうのは本当に難しい。発話が特に。
真剣にやると黙っちゃう。モデレートするのも難しい。何か言えと言われると「美味しいな」とか適当に話しちゃう。
行為の一瞬後に湧き上がる気持ちを口に出すのがいいのかなと振り返って考える。
行為する前に感じたことを口に出すとリポーターっぽくなるかな。
WSからの学び
今回のワークショップは失敗した。
この辺りが学べたこと。
・行動の判断の遅さ
・問題点が存在しそうなポイント選び
・ユーザー視点での問題点の抽出
・改善ポイントのモノ的思考プロセス
失敗は学習の宝庫だ。
判断の遅さ
他チームの観察データも見せてもらった。観察データ自体は3人のデータを合わせると割と集まってはいたように思う。
これを模造紙に落とし込む時の「判断の遅さ」は気になった。
「判断の遅さ」がそのプロセスでの負債を生む。細かな遅れの積み重ねが最終成果での時間不足と検討不足に繋がる。手を動かす早さじゃ無いんだよなあ。
作業プロセスは心理変化のポイント。利用前、利用中、利用後という時間軸で見るのは良いとして、発話内容を見ながらポイントとなっている作業プロセスは追加していってもよかった。
事象は状況がわかるように書くこと。
問題点の存在しそうなポイント選び
心理変化として落ちてるところを見る。最も低い瞬間は止まった時間。時間幅で心理の変化を見る。
部屋で一人ゆったりデータを見てたら意識できることも、グループで進めていて時間的負債が大きくなると難しくなる。
ユーザー視点での問題点抽出
事象やエラーから問題点を導くニュアンスは少しわかったような気がした。モノの何に問題があるかではなくて、ユーザーは何ができていない状態だと言っているのか。改善のポイントは、ユーザーはどうなるといいのか。小さなAs-IsとTo-Beを考えている感覚を得た。
「真実の瞬間」を捉える。それは、ただただ事実に即した良い課題、という意味合いではなく、私たちの先入観をリフレームしてくれるような課題やポイント。
改善ポイントのモノ的思考プロセス
改善案の提示のところで急にモノの変化の話になっていた。
私自身も文房具にデバイスにモノが大好き。メーカーの方々も多くモノが大好き。
時間がなくなってくると、思考しやすい方を選んでしまう。
モノ好き同士集まっている時に、それらしい話ができている時は注意だ。モノの話を始めている。主語がモノになっていない?ユーザーになってる?
その他、浅野先生の講義からメモ。メインは頂いたハンドアウトに書いてあるので書かない。
・回顧的な調査の怪しさ。嫌なことは忘れちゃう。困りごとは克服しちゃう。これは言語化できない。
・増えた引き出しを自分の案件に「収める力」
・集中している時はあえて発話させずに終わった直後に聞くこともある。
などなど。
いろんなことがわかった。失敗は一瞬の心地悪さはあるが、おもしろすぎる。見るのとやるのとの違い。行為の中から自分の中に概念が生まれてくるプロセスが大事。
前回の反省を踏まえて、懇親会でも今日のWSはどうだったかを同じチームの人と少し共有できた。問題点から改善ポイントに上げるところで引っかかりはありそう。ここもう少し言語化できるように私も考えてみる。
学生から「先生にもまだ気づきあるんですか?」と聞かれた。まだまだまだまだありますよ。研究生だって、講義をメモ取りながら聞いている。一回でわかった気にならないように。
※思い出したので追記
自分たちのグループはユーザーの変わった行動、特徴にやはり着目していたような気もする。それを「焦点化」と勘違いしていたのかもしれないし、焦点化してポイントは正しいけど捉え方がおかしかったのかもしれない。むむ。モヤモヤするな。