【ゼミ】20190424-20190513 視野拡張祭2019 Vol.1 哲学的対話

3年生ゼミの前期は春の視野拡張祭2019です。
哲学、旅、文学、音楽をテーマに各3回×4セットで（事前課題、講師とのWS、振り返り）。

昨年の企業とのリサーチで、ユーザーの観察やインタビューおよびその分析、そこからの提案を行いました。
domino613.hateblo.jp

その時に出た課題は、分析における言語化や提案の幅の狭さ。
問いを立てながら日常的に観察をしなければ良いリサーチに結びつけられない。
興味の範囲を広げながら日常的に、必要性の高いもの低いもの様々なインプットしなければ言語化も提案もできない。
学生が考えるアイデアのほとんどは企業がやり尽くしていますもんね。

そういった課題の克服のため、思い切って教養的なものに改めて触れて、「問いを立て、環境を貪る人になろう！」という意図です。

各テーマ、哲学は須長先生@福大、旅は嶋田先生@フリーランス協会（など色々）、文学は石川先生＠福大、音楽は西田先生@長崎大、とプロフェッショナルからの講義。

最初の3回はVol.1ということで「哲学」から。

マーク・トウェイン「人間とは何か」より。利己主義と利他主義についての哲学的対話です。人を助ける行為は、人のためにやっているのか。見捨ててしまった時に自らの心が傷つくのを恐れての利己的な行為か。それを通じて利己主義とは何か、という問いに挑みました。

事前課題を読んでそれに対して個人で回答をし（DAY1）、須長先生のファシリテーションや哲学的対話の仕方、問いの深め方についての講義とディスカッション（DAY2）、ディスカッション後の学生のblogを踏まえて振り返り（DAY3）という流れ。

DAY2でのチームごとの全体共有では「利他主義は深く考えすぎないからこそ成り立つのではないか」という視点、「利他の中の利己、利己の中の利他」という新たな言葉や概念を紡ごうとする様子、「愛と利己主義の折り合いがつかない」など、ほぼ学生が話した通りの表現で書いてみましたが面白い意見がたくさん出ていました。

ホワイトボードもいっぱいに。途中、先生からの投げかけもありながら60分ほど対話して疲れたかなと思いましたが、学生からも楽しかったとの声。

須長先生からも金言がたくさん。

・知識は毒にもなる。
・引力と斥力。自分の価値観を支持する知識を引き寄せ、支持しない知識をはじこうとする
・問いこそが先入観という鎧を脱がせてくれ、対象と偏見なく向き合える。
・相手の言葉によって揺さぶられる能力
・「答えのない問い」は答えを出さなくて良いということではない。それは安全な殻に閉じこもるのと同じ
・「適切な問い」を立てる重要性。どのような答えが出ればそれに答えたことになるのか
・何にでも当てはまる概念定義は対概念の存在を考慮できておらず、定義の意味合いを薄める
・何かの問いについて考えるときは、それを否定する存在は何かを考えてみる
・まともな問いはどんな回答が与えられれば答えられたことになるか分かる
・「あー、アレね」と日常の何気ない言葉に対して疑問を持たない「思考のアレ化」

3日目の振り返りでは須長先生なりの回答を伝えながら、私からも問いを投げてみました。日常の何気ない言葉に引っかかりや疑問を持てるようになりつつあるかな。

学生の振り返りblogは下記ような感じ。3日目が一番面白いですね（まだ振り返り途中の学生もいます）。

須長先生、ありがとうございました。次は「旅」です！

【事前課題blog】
春の教養祭り🌸第1弾〜哲学〜 - なりしげあみのブログ
 0426 3年ゼミ課題 - 原口顕人の振り返りブログ
 人の為?自分の為?(人間って何？)〜利己主義〜 - ヒナコのゼミセーカツ
 ゼミ活動②〜哲学編「利己主義とは」〜 - 世界のkanetakujapan
哲学について〜利己主義〜 - いわたけそうたblog
結局は自分のため - まなたろぶろぐ
 4/19 3年初ゼミ利己主義と利他主義 - DAIKI OFFICIAL BLOG
理屈じゃねぇんだわ。 - HARUBLO
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4/19 ３年ゼミ～哲学～ - コトミのblog
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 ゼミ⑩ 利己主義について考えてみた - K.Ayaka's Blog
3年ゼミ「哲学」〜利己主義をどう思うか〜 - マツオカリョータブログ1.0
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