モリタヤスノブログ3.0

森田泰暢のブログです。福岡大学商学部の教員でヒマラボの代表理事でもあります。思えば遠くへ来たもんだ。

地元で就職、は内向き?

え、もう4月も13日になったんですか。早いですね、時の流れは…。
新社会人の方も研修大変かと思います。
私が前職に入社した7年前の今頃は、「この会社に入って良かったんだろうか、なんだろうか」とか色々考えながら過ごしていました。
結果的に1年、2年経って良かったなと感じられてきたのですが、就活不完全燃焼感あると、少し迷いが出る時期かもしれません。もう少し頑張ってみてほしいなと思います。

ま、それはさておき。

私が勤務する短期大学では、韓国、オーストラリアやフィリピン、そしてハワイにホームステイや短期留学ができる仕組みがあります(他の国もあったはず)。
夏休みを活用して1週間ほど行ったり、半年間のセメスター留学に行ったりするんですね。

で、昨年はホームステイやセメスター留学をした学生の数が、約20名ほどいました。そのうち5か6名は半年間のセメスター留学にもチャレンジ。
小規模な大学なので、絶対数は多くはありませんが、大体4人に1人は海外に行く経験をしています。
海外行くことに関しては、あまり大きな抵抗ないんですよね。出来るかどうかは置いといて、海外で働きたいと言っている学生も。

でも、彼女達の就職先は長野県内です。東京や名古屋など、都市部に出ることはありません。

若者って、「外向き-内向き」の二元論で語られることは多いですが、地元に残りたいものの、海外ではチャレンジしたいっていう考えの学生はいるわけです。

つまり「大都市-地元」と「グローバル-ローカル」の2軸で分けた時には、右上のところにあたりますね。

大都市ではなく、「地元で就職する」=「内向き」と、一気にまとめられてしまうことも、あると思います。

でも決してそうとも限りません。

全体的に、日本から海外へ留学する人数は減少傾向にあるようですが(文部科学省:「日本人の海外留学者数」について)、
地元と海外でチャレンジしたいっていう若者って、これからの時代、地域にとっては最も大切にすべき存在ではないでしょうか。
(逆に「大都市-ローカル志向」が多くなると、ちょっと日本も困るかも。地方にはチャンスかもですが)

大学で大都市に出て、海外留学なんかもした学生が、地元に帰ってきてくれるなんかも良いですね。

もし、こういう志向が、うちの大学の学生だけの傾向であれば、それはそれで、多少ですが、大学の競争優位になるかなぁと、ちょっと思ったり。
海外行くと、ちょっとピリっとして帰ってきますし。

大学としても特徴を出しつつ、しっかり学生育てて、地域貢献していきたいですね。