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モリタヤスノブログ3.0

九州産業大学経済学部 森田泰暢のブログです。のらりくらりキラリ。

UXシンポジウム2016福岡でラーニングバーをやってみた

7月2日(土)に九州産業大学でUXシンポジウム2016福岡が開催されました。

uxsymposium2016.peatix.com

会場にはスタッフ入れると100名以上の方々が。

上記のリンクにもありますが、経験デザイン研究所の浅野先生からはサービスデザインやUXに関する概論をお話を、株式会社クックパッドの倉光さんにはクックパッドでのサービスの開発やUXDの実践などについてお話を、いただきました。
(私が話した時のスライドはクックパッドさんのロゴのカラーを意識して作ってみました)

その後、登壇者の講演に基づきラーニングバーを実施してみました。
一応自分の提案で行うことにしましたので、今回はそこをメインに振り返り。

ラーニングバーとは

私が参考にいたしましたのは中原淳先生の「知がめぐり、人がつながる場のデザイン―働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ」です。

ラーニングバーは「大人の学びの場」。従来の講演のような「聞く 聞く 聞く 帰る」というスタイルではなく、「聞く 考える 対話する 気づく」というスタイルで、講演の後に対話をしバックグラウンドの異なる他者との違いを楽しみながら新たな何かに気づく、学びの仕組みが組み込まれたものです。

今回のシンポジウムでは、講演の後に、軽く食べたり飲んだりしながら、やや緩い雰囲気の中で参加者や登壇者を交えてディスカッションするという形式にトライをしてみました。

準備段階

とはいえ、私も初めて行う身でして。実質的にメインの運営を行うUX Fukuokaのメンバーの皆さんにラーニングバーの提案はしたものの一度トライしてみましょうという感じもやはりありました。
上記の本にも出てこられる立教大学舘野先生にもご意見を伺ったりしながらあれこれ頭を捻っておりました。

・アンカンファレンスのように10くらい枠を作って参加者自らディスカッションテーマを出してもらったらどうか。いや、でもいきなりテーマ出しまでは難しいんじゃないか。
・講演中に気になったことを付箋に書きだしてもらって、それをリアルタイムに回収しながらKJ法でカテゴリ分けしてテーマを作ってみるか。いや、でも付箋に考えをまとめて書き出すって意外とできない?
・まずは知らない人どうしでグループを作ってもらって、そこでディスカッションをしてもらう。いや、でもそれは各グループでうまくファシリテーションする必要があるよね。


などなど、実際にどう進めるかには色々な意見が出てきました。参加者属性も教員、エンジニア、デザイナー、学生、経営者、公務員などなど幅広さもあったため、「まず知らない人同士でグループ作ってディスカッション。ただ話が盛り上がらなさそうなところは随時UXコミュニティのメンバーが入ってファシリテーションしてみる。1時間位経ったら話された内容について共有しながら登壇者にQ&A」という方向で進めることにしてみました。

当日

そして当日を迎えました。

こんな時間割で。
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学生スタッフもよく頑張ってくれました。働きぶりも評価してもらい、なんだか私も嬉しい気分に。
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会場は、講演時にこのようにイスだけのところから開始しましたが
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講演後にラーニングバーの会場セッティングを、「参加者と一緒に」してみることに。部屋の左右から机を参加者に運びだしてもらってそれぞれ15ほどの島を作ります。
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対話のルールや違いを楽しもう、異質な人とグループを作ろうという話をした後に自由に話をしてもらいました。

始まってみると

始まってみるとそれぞれ結構ワイワイガヤガヤとはした雰囲気に。初対面の島でもそこそこ会話はできていたような感じ。ファシリテーションいるんだろうか?などなど思いながら島に飛び込んだりしてみました。

すると、「んん?」という違和感。これ雑談で終わるんじゃないかと。

テーブルの上にもサンドイッチなど並べすぎて、テーブルのうえに準備していたポストイットも貼る場所が無い状態。軽食の量は参加人数よりも場の面積に合わせて考えないといけないですね。
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そして登壇された浅野先生と少し相談しまして、だいぶアイスブレイク的なものはできてると感じ、10個のテーマを出してもらってテーマごとに再度グループを作りなおしてディスカッションをすることに。いわゆるアンカンファレンス型でしょうかね。

テーマ出るかなあという不安も少しありましたが、1名の女性が思い切って手をあげてくださり、そこからどんどんテーマも出まして、10のグループを再度作りなおすことができました。

(付箋が剥がれまくっているあたり、当日に修正をかけた感が出ております)
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グループ再作成後と振り返り共有

ディスカッションテーマもあるせいか、先程よりは方向性をある程度決めて話せるチームが多く出てきました。
(それでもまだまだ話が盛り上がりきらないところもあったかもですが。そういうところには改めてファシリテーションを入れても良かったかもしれません。グループの中で出てくる用語も、表現は一緒でも定義や背景の違いがそれぞれありますしね。その違いを楽しむように進めていけると良かったかも)

(後ろのほうで浅野先生にアドバイスを頂いています)
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(今度はポストイットも活用されております)
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各チームで出た話の内容と質問を登壇者にぶつけながら、70分ほどで何とか全テーマ共有できまして(短くなってしまったところはスミマセン)、19時少し過ぎに終えました次第です。


(学生も発表。視点がおもろい。浅野先生の真意は伝わったでしょうか)
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(付箋でまとめたり)
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(図式化したり)
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自分メモ

個人的ではありますが、私がとても学びを得たラーニングバーでした。中原先生の御本にも書かれてありますが、いかにうまくデザインされているかはとても大切だなと感じたり、また臨機応変な対応を支える上での「経験値」も大事だなと思えたり。改めてこの場もサービスデザインだなと。


その他、

・雑談っぽくなってしまった当初のディスカッションは初対面の人と話すアイスブレイクとしての効果はあったのかも??口がなめらかになるような。
・料理の量は一人あたりが食べる量より場の広さ。
・ディスカッションの方向付けの緩い制限が自由な対話を生む
・アンカンファレンス型にした時には、運営側もディスカッションテーマは少し準備しておいても良いかも

などなど。


「勉強会的なものもやりませんか?」と参加者から依頼もあったり。何かやってみるとプラスのほうが大きい。



登壇者のお二人、参加者の皆様、UXFukuokaの皆様、学生スタッフの皆さん。すべての方のおかげで何か価値が生まれたような気がします。


あぁ価値共創。あぁサービスデザイン。


ラーニングバーのあとに打ち上げで飲みに行きましたが、参加者の方と話していてそこで新しくやったほうが良さそうなことも気づけたり。すごいなラーニングバー。


ありがとうございました。おつかれさまでございました。

追記:20160703)
他にも他にも
・ワイワイガヤガヤしてる=ディスカッションできている、ではない
・登壇者とラーニングバーの進め方を含めてキーノートの内容調整を行うこと。今回は変に気を使いすぎてそこまでできていなかった。
・テーマごとにわかれたからといっても、やはりサポートが必要なグループはある。目配り気配り。フリーでファシリテーションなどに入れるスタッフもいたほうがよい

さらに追記:20160704)
・夏場だったことや参加者の討議があったためか飲み物の消費は多かった。ひとり大体450mlくらいの量を想定していたけどもう少しあってもよかったかも。
・学生にはちょっと難しいところもあったかも。社会人も交えて良いので基礎からの勉強会とか良いかも

関連ブログ)
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